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吸入剤

吸入剤とは、口から吸い込み服用するタイプの薬剤で、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬として用いられることが多い。吸入剤は、薬を直接肺や気道に作用させるため、内服薬に比べて必要量が少なくてすむという利点があり、全身性の副作用が起こる危険性も少ない。
吸入剤には、薬を噴霧させて吸入するエアゾールタイプと粉末を吸入するドライパウダータイプとがある。

■エアゾールタイプ
吸入する際は、薬剤を噴霧するタイミングと息を吸うタイミングを合わせなければいけない。タイミングを上手く合わせないと、薬剤が肺や気道まで届かず、口腔内に留まり、全身性副作用を発生させる危険性を高めてしまうためである。タイミングを合わせやすくするために、吸入器に付けて用いる「吸入補助器(スペーサー)」が製薬企業各社によってつくられている。

■ドライパウダータイプ
エアゾールタイプのように、タイミングを合わせる必要がない。製剤により使用方法が異なるので、使用の際には丁寧な説明や指導が必要になるが、吸入確認や残量確認も容易である。

■気管支喘息治療薬の吸入剤の種類

・交感神経刺激剤(気管支を広げて呼吸を楽にする効果がある)

・抗コリン剤(気管支を広げ、喘息の発作を予防する効果がある)

・副腎皮質(ステロイド)ホルモン剤(炎症を抑え、喘息の発作を予防する効果がある) など

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